アイナール・トゥルコウスキィ
鈴木仁子
河出書房新社
2012
book, 2012/11
本編を通じてずーーーっと風が吹いているように感じる作品です。なので、原著ではテキストがイタリックで組まれています。
日本語にはイタリックは存在しないので、同じ効果を出すために文字を斜めに傾ける訳ですが、その際「何度傾けるか」「ベタで組むか、メトリクスを使って詰めて組むか」「字間の設定をどうするか」も非常に大切なポイントになってきます。
結果は実際に見ていただきたいのですが、このときのことを思い出すと、はやくペアカーニング情報を全ての書体に搭載して頂きたいとホントに思います。
繊細で美しい本です。