works

かいじゅうたちのいるところ

デイヴ・エガーズ 著

小田島恒志・小田島則子 訳

河出書房新社

2009

かいじゅうたちのいるところ カバー

book, 2009/12

モーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」をスパイク・ジョーンズが映画化するときに共同で脚本を書いていたのがこのデイヴ・エガーズです。

しかし、これは映画のノヴェライズではありません。

映画化にともなってでてきた素材を使って小説を書いてみないかと、センダック本人がエガーズに直接電話して勧めたのがはじまりだそうです。そしてエガーズの作品として書かれたのがこの本「The Wild Things」です。

なのでこちらもノヴェライズ本としては作っていません。あくまでもエガーズの「かいじゅうたち」として作っています。

かいじゅうたちのいるところ 別丁

……実は、そのいきさつを知らずに、最初にセンダックの「かいじゅう」の絵を使わせてもらえないかと打診したんですが、答えは「ノー」。よくよく理由を聞いたら、そういうことだったという。ただ、センダックという人物がすごく好きになりました。「これは俺のじゃない、奴のなんだ」っていう芸術家同士の心意気です。

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