ショーン・タン 著
岸本佐知子 訳
河出書房新社
2012
book, 2012/10
以前に紹介したショーン・タン『遠い町から来た話』の中にあるひとつの話「エリック」を取り上げて、ひとつの小さな本にまとめたものです。
「遠い町から来た話」の時はヒラギノ明朝W3と游築五号仮名W3の組み合わせを使いましたが、この本は「エリック」だけの話で本の大きさも級数も組み方も変わるので、最初から書体設計も検討し直し、秀英明朝Mと游築36ポ仮名W4の組み合わせに変更しました。
『遠い町から来た話』を読んだ方は終わりをご存知だと思いますが、この本用にちょっとだけ終わりの絵が変わっています。
そして『遠い町から来た話』の時も終わりのところの文字を翻訳家の柴田元幸さんが描いてくださっていたのですが、今回もこの本のために新たに描いていただいています。
プレゼントなんかにちょうどいい本だと思います。いい本です。