エイミー・モーリン
長澤あかね 訳
講談社
2018
book, 2018/04
この本の最初に出てくるものが「わが子に被害者意識を持たせる習慣」で、「多くの場合、被害者意識は自己暗示に変わる」。そして「被害者意識は、おおむね学習行動だ。『コップに半分しか水がない』と考えるタイプの親は、無意識のうちに『あなたは不運な状況の被害者だ』とわが子に教えているかもしれない」と続きます。その結果どういう行動が醸成されていくかはちょっと想像するだけで分かってきます。
ロジックが整然としすぎててあまりに分かりやすいので、思わず引用が多くなってしまいましたが、おそらく
「どんなメッセージを送るか、送っているか」
を一度立ち止まって考えるということに収斂していくのではないかと。それはきっと誰かの親であろうとなかろうと関係なく。