ジェラルディン・マコックラン 著
金原瑞人、段木ちひろ 訳
主婦の友社
2006
book, 2006/03
ノアの箱船をモチーフにした物語で、イギリスの子供達が選ぶウィットブレット・アワードを受賞しています。原文はオックスブリッジの学生が読んでも難解なんだそうですが、子供達には受け入れらたということです。意外とそんなものかもしれません。
そもそもノアの箱船という話には選民思想が見え隠れする感じがありますが、それを逆手に取った見事な作品だと思います。
カバーではなく、箱入りの本にしました。箱から本体を出すと、茶色のカタマリが出てきます。これは木製でタールが全面に塗られている箱船をイメージしています。
そして、見返しと別丁扉にはタントセレクトのTS-1で、船の中に敷かれている藁のイメージです。
さらに物語はほぼ全編海の上で進むので、本文組みを波打たすことにしました。
章ごとに本文の天地の位置をずらす指定をしています。画像では上から下に移動していますが、下までいくと今度は上にあががっていくというのを繰り返します。
本の全体を使ってノアの箱船を作ってみたんですが、よくこんなことやらせてくれたなぁと思いますね。