ジョージ・オーウェル 著
高畠文夫 訳
100%ORANGE 装画
角川文庫
2013
book, 2013/05
本編自体が150ページ弱の長さで、巻末に開高健氏のすばらしい解説と訳者である高畠氏のしっかりした解説があるので未読の方はどこかのタイミングで読んでみてもいいんじゃないかと思います。
ロシア革命とそのあとに続くスターリンのファシズムを風刺・批判した作品として読まれていますし、事実そういう意図で書かれたものらしいですが、そこは寓話なので自分と違う時代、違う場所の話として済ませてしまう訳にはいかないのでしょう。
タイトルの文字は一回スタンプを作って、それを使用してます。
タイトルの「農」の文字だけ明朝体になっているのは元が全部ゴシックだったのが、一部が明朝体へ転向しちゃってるのか。元が明朝体で一旦ゴシックへ変わったはずなのに、また明朝体になりつつあるのか。それとも最後に残った明朝体なのか。
本編の中に挿入されている暗喩の内のひとつをここに入れ込んでみました。
装画の100%ORANGEさんとの打ち合わせはいつもあっという間に方向を見つけられるのですが、このときもそうでした。そして、さすがの仕上がり。感謝です。