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深海の女王がゆく 水深1000メートルに見たもうひとつの地球

シルビア・アール 著

伯耆友子 訳

100%ORANGE 装画

日経ナショナル ジオグラフィック社

2010

深海の女王がゆく

book, 2010/07

できることならず〜っと海の中に住んでいたいと嘘でなく言い切る海洋学者さんが書いた本の邦訳です。計6,500時間以上の潜水歴があり、サブタイトルにある通り深度1,000メートルに単独で潜水したこともあるという、その世界では知らない人はいないというくらいの人だそうです。なんでも、Google Earthの海洋版はこの人の発案だそうで、グーグル本社に講演に行った際にグーグルの社長に「グーグル・アースはすばらしい仕事だけど、あなたの地球には海がない」と言ったとか。

もともと海外版では、4色のカラー写真がメインでそこに文章がつくといった体裁だったものを、日本版では新たにインタビューを加えて本文2色の読み物にしてます。

しかし、インタビューを加えても文章量がそんなにあるわけではないので、ある程度本の束を出すために本文用紙を厚くする必要があります。そうするとどうしてもページが固くなるのですが、逆にそれを活かして「潜水でパラパラ漫画をやりましょう」という提案をしました。

で、そうなるともうこの人しかいないということで、100% ORANGEさんの登場です。

深海の女王がゆく パラパラ

この潜水服の人が、

深海の女王がゆく パラパラ

潜水〜っと。(記憶では25コマだったと思います。)

カバーでは深海の海底を歩いてますので、

深海の女王がゆく 背

開いてみると少し進んでいるっていう。

深海の女王がゆく 別丁

こういうの好きなんです。

文章も読みやすく、夢を現実にしていくバイタリティに満ち、自然に対する姿勢にも学ぶべきものもあるので、小学校の夏休みの課題図書とかにこういう本が入るといいのになぁと思います。本を読むのが苦手な子もパラパラで遊びながら最後まで読んでくれれば、それこそ本望です。

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