ロマナ・ロマニーシン
アンドリー・レシヴ
広松由希子 訳
河出書房新社
2019
book,
ロマナ・ロマニーシンとアンドリュー・レシヴという二人のウクライナの絵本作家ユニットの作品で、「うるさく、しずかに、ひそひそと」に続いて出たものです。途中、8色印刷(!)を挟んでますが、この本もある程度想定している読者に子供も含んでいると思いますが、完全にその知性に信頼をおいた上で丁寧に説明をすることを貫いています。丁寧に説明するのはなぜかと考えるに、おそらく「誰も置き去りにしない」ということなのではないかと思います。たとえ理解に時間がかかったとしても、そこに書かれていることと描かれていることを読み込めば最終的に理解に至ることを諦めない。見捨てない。
そういうものを感じます。