works

臨床心理学増刊第12号「治療は文化である──治癒と臨床の民族誌(エスノグラフィ)」

森岡正芳 編

金剛出版

2020

臨床心理学増刊第12号

book, 2020/08

「文化」というものはその土地、地域に固有のものであり、同時にその枠組みをさまざまなコミュニティの単位にも当てはめることができる。というのが今回の増刊号のおおもとのアイデアなのではないかと思います。コミュニティと書いててちょっと思いついたのですが、コモンの消失が現代資本主義の誕生を促したということがあり、その上で成り立っている社会と、人間の心理・精神との関連性についてという問いの立て方の問題とも言えるのかもしれないなと思ってみたり。いずれにしても人間性というものに対する目線をどう設定するかということを、もう一度真剣に考えるということが求められているのでしょう。

 

↑ page top
← back